研ぐとダマスカス模様は消えると聞いた方が来店されました。
結論から言うと、ダマスカス模様は研いでも消えません。
なぜならダマスカス包丁は積層になった鋼材を使用しており、その積層をブラスト加工など特殊な技術で浮かび上がらせたもので何かで描いたり削ったりしたものではないからです。包丁によっては製法が異なるため、研ぎキズで見づらくなったり薄くなったように見えますが基本的に無くなることはないのです。
写真は#220の荒砥で研いだ状態ですが深いキズが入ってもはっきり見えます。
荒砥は軟らかい砥石ですが軟らかい方が濃く見えます。
中仕上げの#2000で研いた状態です。光沢が出た分、模様は薄くなったように見えます。
仕上げ砥石で光沢を出して見づらくなっても消えることはありませんでした。