包丁研ぎ事例 25 7月 2020 刃先の状態をミクロで知る 刃物研ぎは感と経験によるところが多く、研ぎ上げてお客さまにお渡しする前に切れ味のテストを致しますが刃物がどういう状態なのかを示す客観的な情報が少ない。 今回研いだのは貝印の菜切り包丁。見た感じ小さな欠けがあるものの概ね状態は悪くはないように見えます。 しかし、顕微鏡で見てみると欠けがたくさんあり、孔… 続きを読む
包丁研ぎ事例 25 3月 2020 強烈に錆びた刈り込み鋏 殆ど使っていなかったという刈り込み鋏は錆びが酷く刃もつるつるでした。ここまで錆びていると見た目をきれいにすることは困難ですが、かしめはネジなため研ぐのは楽でした。… 続きを読む
包丁研ぎ事例 3 3月 2020 錆びたステンレス割込み包丁を研ぎました かなり錆びたスレンレスの包丁を研ぎました。錆びにくいスレンレス包丁がこれほど錆びているのは珍しいです。釣りをする方から譲り受けたそうですが、恐らく海水の付いた魚を捌いてそのままにしていたと思われます。 刃先付近の錆びが鋼の奥まで貫通しており、それを落とす位置まで深く切り刃を削りましたのでソリが大きく… 続きを読む
包丁研ぎ事例 7 2月 2020 手打ち出刃の修正 手作りの手打ち包丁は品質の差が大きく、機械製品と比べて歪んでいることが多いので研ぐのが大変です。 この出刃は一見問題が無いように見えますが厚みが不均等で特に前半部分が分厚く、そのためか反りも直線的です。さらに和包丁を研ぐ際の基準となる鎬も槌目で乱れているため非常に難儀しました。… 続きを読む