良い包丁の条件とは
切れ味鋭く、永切れに優れ、欠けにくい包丁
良い包丁には、鋭い切れ味、長持ちする切れ味(永切れ)、そして欠けにくさが求められます。これらを実現するためには、硬度の高い鋼を使用することが不可欠です。
硬い鋼を使用すると、刃を鋭く仕上げることができるため、切れ味が向上します。さらに、耐摩耗性にも優れているため、切れ味の持続時間が長くなります。その結果、頻繁に包丁を買い替える必要がなく、研ぐ回数も減るため、料理がより快適で経済的になります。
3つの要素が生み出す至高の包丁
優れた包丁を作るためには、
- 良質な鋼材
- 巧みな火造り鍛造技術
- 最高の研ぎ仕上げ
この3つが揃うことが不可欠です。どれか一つでも欠けると、理想的な包丁にはなりません。
当店では、刀剣由来の伝統技術を活かした職人技による包丁を厳選しています。そのため、単に鉄板を型抜きして大量生産されたものとは一線を画します。
包丁の性能を理解しやすくするために、筆記具に例えてみましょう。軟らかい色鉛筆や4B・6Bの鉛筆は、いくら鋭く削ってもすぐに潰れてしまい、細かい文字を書くのが難しくなります。一方、2H・4Hなどの硬い鉛筆なら、シャープに削ることで細くきれいな字が書けます。包丁も同様に、適切な硬度が求められるのです。
もちろん、切れ味だけでなく「欠けにくさ(粘り・柔軟性)」や「錆びにくさ(耐蝕性)」も重要なポイントです。
切れ味を追求すると「研ぎ」に行き着く
一般的に「切れ味が良い」とは、トマトの薄皮をスパッと切れることをイメージするかもしれません。しかし、本当に優れた包丁は、それだけではなく、
- 食材への抵抗を最小限に抑えられる
- 断面が美しく仕上がる
- 刃がスムーズに入り、切り抜ける動作がスムーズである
といった要素を兼ね備えています。
これを実現するのが「研ぎ」です。手間を惜しまず丹念に研ぎ込まれた包丁は、峰から刃先まで薄く滑らかに仕上がり、最高の切れ味を発揮します。つまり、刃物の性能を引き出すのは「研ぎ」による仕上げが決め手なのです。
一生モノの包丁とは
「一生モノの包丁」とは、単に一生使い続けられるという意味ではありません。
包丁は、鍋やフライパンと違い、購入後も適切なメンテナンスが不可欠です。使い続ける限り、定期的に研ぐ必要があり、それによって本来の性能を維持できます。しかし、研ぎは一朝一夕で身につく技術ではありません。
そのため、私たちは、お客様が毎日の料理をより楽しくできるよう、一生涯にわたって包丁のサポートをご提案いたします。良い包丁を長く愛用するために、適切な研ぎとお手入れを大切にしていきましょう。
特選包丁&砥石のご購入

※こちらでご購入頂いた包丁は研ぎ料金を通常の半額とさせて頂きます。