包丁研ぎ事例 17 9月 2022 ステンレスでも錆びます ステンレス包丁は鉄と炭素の合金にクロムを一定以上混ぜたステンレス鋼を使用しています。クロムを混ぜることで酸素と結合して透明な皮膜が作られ、それがサビを予防するので錆びに強い刃物となります。 しかし、「錆びにくい」というだけで錆びないわけではありません。炭素鋼のような見た目に赤黒く目立つサビはできにく… 続きを読む
包丁研ぎ事例 19 3月 2022 パンを切るなら包丁で 食パンやフランスパンを切るとき、パン切りナイフを使いますか? 今回はパン切りナイフをあえて用意しなくても包丁で間に合うというお話です。 波型に加工されたノコのようなパン切りナイフはパンを主食とする欧米で生まれたもの。 刃物を研ぐ習慣が無く切れ味の鈍い欧米のナイフではパンは切りにくいので、波型に加工す… 続きを読む
包丁研ぎ事例 25 7月 2020 刃先の状態をミクロで知る 刃物研ぎは感と経験によるところが多く、研ぎ上げてお客さまにお渡しする前に切れ味のテストを致しますが刃物がどういう状態なのかを示す客観的な情報が少ない。 今回研いだのは貝印の菜切り包丁。見た感じ小さな欠けがあるものの概ね状態は悪くはないように見えます。 しかし、顕微鏡で見てみると欠けがたくさんあり、孔… 続きを読む
包丁研ぎ事例 25 3月 2020 強烈に錆びた刈り込み鋏 殆ど使っていなかったという刈り込み鋏は錆びが酷く刃もつるつるでした。ここまで錆びていると見た目をきれいにすることは困難ですが、かしめはネジなため研ぐのは楽でした。… 続きを読む