【研ぎ事例】【再検証】研いではいけないナイフを研いでみた。


約5年前、「研いではいけない刃物」というテーマでご紹介したナイフに、再び出会いました。
今回のご依頼者様が「処分してほしい」と持ち込まれたもので、前回は小ナイフ1本のみでしたが、今回はスライサー・三徳・小ナイフの3本セットです。

前回は、この金色のメッキの意味が分からずに研いでしまい、結果として残念な仕上がりになってしまいました。

今回はその反省を活かし、「メッキのない裏側だけを研いだらどうなるか?」を再検証してみました。

結論:切れるには切れる(とりあえず)

当店の試し切り基準からすると物足りない切れ味ではありますが、新聞紙はなんとか切れました。
トマト程度であれば問題なく切れると思われますので、「それで十分」という方もいらっしゃるかもしれません。

「最初からまったく切れなかった」とのことでしたので、新品時よりは確実に切れる状態にはなりました。

裏だけ研いでみました

とはいえ、前回も書いた通り、このナイフのクオリティでは切れ味の持続は期待できません。

今回は廃品ということで、残りの2本(スライサーと三徳)はあえて研がずに観察のみにとどめました。

スライサーには、シャープナーを使ったような痕跡も見られないのに、刃線がやや歪んでいました。
ということは、新品のときから変形していた可能性もあります。

おそらく、ギフトカタログなどを通じて流通していた製品だと思われます。
そのため、切れ味に関してのクレームも出にくかったのかもしれません。