「研いでも切れない」「形がなんだか変になってしまった」
こんなお悩みを抱えて来店される方は少なくありません。
お話を伺っていると、包丁が変形してしまう原因にはいくつかの共通点が見えてきます。

■ こんな使い方していませんか?
以下のようなケースが非常に多く見られます。
- 荒砥をなんとなく使っている
- 砥石の種類や特性をよく知らない
- 凹んだままの砥石を使っている
- 基本を学ばず自己流で研いでいる
こうした状態では、刃線(はせん/刃のカーブ)が歪んだり、蛇行したように変形することがよくあります。
■ 包丁を壊さないために必要な4つのポイント
1. 荒砥は慎重に使う
荒砥は、欠けの修正や形を整えるために使う砥石であり、非常に削れが強く、扱いが難しい砥石です。
「よく削れるから」と安易に使うと、刃が鈍くなったり、最悪の場合は包丁を壊してしまうこともあります。
初心者の方は、荒砥の使用は控えるか、使い方をきちんと理解してから取り入れるようにしましょう。
2. 砥石の特性を知る
砥石にも様々な種類があり、それぞれに粒度(番手)や研磨材、製法、適した包丁の材質などがあります。
手持ちの砥石がどんなタイプで、どの用途に適しているのかを知ることが、適切な研ぎと仕上がりへの第一歩です。

3. 砥石は必ず面直しを
砥石は使えば必ず削れ、凹みます。
凹んだ砥石で研ぎ続けると、刃先が正しく当たらず、包丁が歪む原因になります。
目に見えるほどの凹みはもちろん、見た目では分からない微細な歪みでも切れ味に影響します。
砥石の面直しは、最低でも1本研ぐごとに1回が目安。砥石の平面を保つことは、研ぎの精度を守るうえでとても重要です。
なお、ダイヤモンド面直し砥石は、研磨力が高く砥石を傷めにくいのでおすすめです。

一本調子で行うと変形と切れない段刃に。
4. 基礎を学ぶことが最も重要
包丁研ぎは「水と砥石だけ」という一見シンプルな作業に見えますが、実際には正しい知識と経験が求められる技術です。
見よう見まねで砥石に包丁をこすりつけるだけでは、刃を傷める結果になりかねません。
まずは正しい研ぎの基本を学び、ステップを踏んで上達することが大切です。
もし包丁を壊してしまった場合は、無理に自力で直そうとせず、専門店に修理を依頼しましょう。
■ 正しい砥石選びとメンテナンスで包丁は生き返る
包丁研ぎの技術は、誰でも正しく学べば身につきます。
でも、間違った方法で研ぎ続ければ、包丁はどんどん使いにくくなってしまいます。
「なんだか形が変だな…」「前より切れないな…」と感じたら、それは研ぎ方に問題があるサインかもしれません。
まずは砥石と研ぎ方の見直しを。そして、分からないことは専門家に相談することが、包丁を長く使うコツです。
よくある質問へのリンク
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