サビは危険?キッチン包丁のサビについて知っておくべきこと

包丁のサビは毒なのか?

近年はサビに強いステンレス製の包丁が一般的になったためか、ハガネ(炭素鋼)の包丁にサビが生じると不安に感じる方が少なくありません。「包丁のサビは人体に有害なのでは?」というご質問をいただくこともあります。

結論から申し上げると、包丁に生じる鉄サビに強い毒性はなく、少量であれば通常は大きな健康問題になることはありません。ただし、衛生面や包丁の状態という観点からは、サビを放置することはおすすめできません。

それよりも問題なのは、サビが包丁そのものを劣化させてしまうことです。切れ味が低下するだけでなく、腐食が進行すると包丁の寿命を大きく縮めてしまいます。そのため、サビは早めに除去しておくのが望ましいでしょう。

ハガネ(炭素鋼)の包丁は、水分が付着したまま放置すると赤茶色のザラザラした「赤サビ(酸化鉄)」が生じます。発生して間もない赤サビであれば、タワシやサビ落としなどで比較的容易に除去できます。

しかし、時間が経過すると赤サビの下に黒色の腐食層が形成されます。初期段階であれば研磨によって除去できますが、腐食が進行すると鋼の内部まで侵食し、砥石で研いでも完全には除去できなくなります。さらに放置すると深い腐食や穴あきの原因となり、最終的には包丁の使用に支障をきたすほど傷んでしまいます。

赤く吹いた赤錆の下に深く侵食された黒っぽい腐食

そうならないためにも、日頃のお手入れが大切です。包丁は使用後に必ず洗い、水分をしっかり拭き取ってから保管しましょう。特にハガネの包丁は水分に弱いため、こまめな手入れが長持ちの秘訣です。

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